もしかしなくても、私理央にキスされたの。
理央の家を出て帰宅してすぐに、自分の部屋のベッドに寝転がる。体を丸めて、指で唇をなぞるとさっきの出来事が脳裏に浮かんできた。
一瞬の出来事のはずなのに、理央の感触がまだ残っていた。
なんで、なんで。理央は穂香ちゃんのことが好きなんじゃなかったの。でも、穂香ちゃんの告白は断ったって言ってたし。え、じゃあ、なんで私にキスなんてしてきたの。もしかして、私のことが。いやいや、そんなことないよ。絶対ない。理央が私のこと好きなんて。いつも意地悪してくる理央だよ。ありえない。
それに律くんはよくキスしてくるし、きっと理央のあれも幼なじみの慣れあいみたいなものだよ。うん。そうだよ。
でも、唇にされたのは初めてだった。ファーストキスだった。
「ああー」
言葉にならない声を上げて、近くにあったぬいぐるみを抱きしめる。
理央の体温、唇の柔らかさ。全部覚えてる。
理央の家を出て帰宅してすぐに、自分の部屋のベッドに寝転がる。体を丸めて、指で唇をなぞるとさっきの出来事が脳裏に浮かんできた。
一瞬の出来事のはずなのに、理央の感触がまだ残っていた。
なんで、なんで。理央は穂香ちゃんのことが好きなんじゃなかったの。でも、穂香ちゃんの告白は断ったって言ってたし。え、じゃあ、なんで私にキスなんてしてきたの。もしかして、私のことが。いやいや、そんなことないよ。絶対ない。理央が私のこと好きなんて。いつも意地悪してくる理央だよ。ありえない。
それに律くんはよくキスしてくるし、きっと理央のあれも幼なじみの慣れあいみたいなものだよ。うん。そうだよ。
でも、唇にされたのは初めてだった。ファーストキスだった。
「ああー」
言葉にならない声を上げて、近くにあったぬいぐるみを抱きしめる。
理央の体温、唇の柔らかさ。全部覚えてる。