私の叫び声が発されたのは衣替えの季節のある日のこと。
珍しく、穂香ちゃんが外でお昼を食べようと言ったので中庭のベンチでお昼を食べ終わるころだった。
先にお弁当の中身を空にした穂香ちゃんは水筒のお茶を一口飲んで、言った。
「愛乃ちゃん、あのね。私、松吉くんに告白したの」
「え、理央に告白したの」
お箸から最後に食べようとしていたハンバーグが落ちた。お弁当箱の上に落下して、ほっとしたのも束の間。
「フラれちゃった」
「うそだ。だって、理央は」
理央は穂香ちゃんが好きなんじゃなかったの。
理央が穂香ちゃんの告白を断ったなんて信じられなかった。けど、穂香ちゃんの表情からそれが真実だと感じられた。
「穂香ちゃん」
「大丈夫だよ。フラれるのはわかってたから。気持ちだけ伝えたかっただけだから」
「穂香ちゃんは可愛くて、私の自慢の友達だよ」
だから、そんな悲しそうな顔をしないで。
珍しく、穂香ちゃんが外でお昼を食べようと言ったので中庭のベンチでお昼を食べ終わるころだった。
先にお弁当の中身を空にした穂香ちゃんは水筒のお茶を一口飲んで、言った。
「愛乃ちゃん、あのね。私、松吉くんに告白したの」
「え、理央に告白したの」
お箸から最後に食べようとしていたハンバーグが落ちた。お弁当箱の上に落下して、ほっとしたのも束の間。
「フラれちゃった」
「うそだ。だって、理央は」
理央は穂香ちゃんが好きなんじゃなかったの。
理央が穂香ちゃんの告白を断ったなんて信じられなかった。けど、穂香ちゃんの表情からそれが真実だと感じられた。
「穂香ちゃん」
「大丈夫だよ。フラれるのはわかってたから。気持ちだけ伝えたかっただけだから」
「穂香ちゃんは可愛くて、私の自慢の友達だよ」
だから、そんな悲しそうな顔をしないで。