律くんに胸を揉んでもらうのは三回目になった。

あまり変わっていない気がするんだけど。

もしかして、胸を揉むと大きくなるという噂は単なるうわさにすぎないのかな。牛乳を飲むといいとも聞いたことがあるから、最近は毎日飲んでいるんだけどなあ。



「律くん、大きくなってるのかな」

「このままでも十分可愛いよ」



律くんは私の胸から手を放して、制服を整えてくれた。後ろに座る律くんの手が私のお腹の前でつながれる。



「だって、理央にばかにされたんだもん」

「本心じゃないよ」

「そうかなぁ」



けど、本当は理央と律くんがかっこいいから。二人と釣り合いように私も変わりたいなって思ったから。

中学のころからずっと思っていたんだ。かっこいい幼なじみの隣に並ぶ私はどんなふうに見えているのかなって。理央と律くんは自慢の幼なじみだけど、私は二人の自慢になれるのかなって。