宣言通りに人が少なくなった教室で課題をしようとノートを広げた。話声が少なくなってきて、よーし、やるぞと気合を入れたとき隣の席に誰かが座った。
「理央、帰ったんじゃなかったの? 」
いつもは先に帰っているのに、隣に座ったのは理央だった。
今日は部活も休みなのに、どうしたんだろう。
「愛乃こそ、なにしてんの。居残り勉強とかするタイプだった? 」
賢い理央にはわからないだろうけど、私は毎日の課題をこなすのに精いっぱいなの。隙間時間にしないと、それこそ本当に居残り勉強をさせられてしまうよ。
「律くんを待ってるの」
「ふーん。律はなにしてんの」
「委員会だって」
勉強始めたいんだけど。理央の視線を感じて、ペンが進まないよ。
理央は肘をついて、私のほうに顔を向けていた。
「そこ、間違ってる」
「え、どこ」
「問2」
言われた問題を確認すると、確かに答えが違っていた。
「理央、帰ったんじゃなかったの? 」
いつもは先に帰っているのに、隣に座ったのは理央だった。
今日は部活も休みなのに、どうしたんだろう。
「愛乃こそ、なにしてんの。居残り勉強とかするタイプだった? 」
賢い理央にはわからないだろうけど、私は毎日の課題をこなすのに精いっぱいなの。隙間時間にしないと、それこそ本当に居残り勉強をさせられてしまうよ。
「律くんを待ってるの」
「ふーん。律はなにしてんの」
「委員会だって」
勉強始めたいんだけど。理央の視線を感じて、ペンが進まないよ。
理央は肘をついて、私のほうに顔を向けていた。
「そこ、間違ってる」
「え、どこ」
「問2」
言われた問題を確認すると、確かに答えが違っていた。