「このことは誰にも言わないでね」
一応、律くんに釘を刺されているから。穂香ちゃんが言いふらすとは思わないけど、彼女のフリは秘密だと言う。
「秘密だね、わかった」
穂香ちゃんは人差し指を口元に当てた。
なぜか、「ふふふ」と笑う穂香ちゃんは私に顔を近づけて内緒話をするように言った。
「今はフリだけど、いつかは本物の彼女になりたい? 」
「な、ないよー」
「ほんとに? 怪しい。彼女のフリするってことは気になるんじゃないの」
「律くんは幼なじみだから」
「幼なじみ」のワードを出すと穂香ちゃんは渋々というように納得してくれたみたいだった。
彼女のフリ自体は秘密だけど、律くんは理央に何か言ったのかな。理央に、私は律
くんと付き合っていると思われているのかな。
律くんの彼女のフリをするようになって、理央と一緒にいる機会が減った気がする。朝も帰りも理央は先に行っているみたいで、律くんと登校、下校している。
一応、律くんに釘を刺されているから。穂香ちゃんが言いふらすとは思わないけど、彼女のフリは秘密だと言う。
「秘密だね、わかった」
穂香ちゃんは人差し指を口元に当てた。
なぜか、「ふふふ」と笑う穂香ちゃんは私に顔を近づけて内緒話をするように言った。
「今はフリだけど、いつかは本物の彼女になりたい? 」
「な、ないよー」
「ほんとに? 怪しい。彼女のフリするってことは気になるんじゃないの」
「律くんは幼なじみだから」
「幼なじみ」のワードを出すと穂香ちゃんは渋々というように納得してくれたみたいだった。
彼女のフリ自体は秘密だけど、律くんは理央に何か言ったのかな。理央に、私は律
くんと付き合っていると思われているのかな。
律くんの彼女のフリをするようになって、理央と一緒にいる機会が減った気がする。朝も帰りも理央は先に行っているみたいで、律くんと登校、下校している。