「触るよ」



最終確認のように律くんが言うと私の小さな胸は少し形を変えた。



「っあ」



思わず漏れた自分の声に驚く。



「気持ちいい? 」



そんなのわかんない。

そう言おうとしたら首筋にチュッと律くんの唇が吸い付いて、何回も首筋にキスを落とされる。



「律、くん」

「ん、どうしたの」



律くんは何でもないかのように私の首に顔を埋めて言った。同時に胸も揉まれていて。



「くすぐったいよ」

「愛乃、可愛い」



再び律くんは私の首にキスをした。



「これ、大きくなるかな」

「一回だけじゃ効果ないかもね」

「また、してくれる? 」



律くんの息が首筋にあたった。

くすぐったい。

「なんで、こんな可愛いこと言うかな」とくぐもった声がした。