律くんの部屋に招かれるや否や口を開いた。



「律くん、私を高校生体型にして」

「なに、どうしたの愛乃」



一瞬きょとんとして律くんが言った。

「理央に小学生体型だって言われた」

「そんなこと理央が言うかな」

「言ったもん」



聞き間違えなわけがない。



「本心ではないよ」

「でも、胸がない」

「そんなことは」

「揉んだら大きくなると聞いたことがある」

「愛乃? 待って、ちょっと」



律くんの手を握る。



「律くんが揉んでくれる? 」

「そういうのは好きな人じゃないと」

「ん? 律くんのことは好きだよ」

「愛乃の好きはちょっと違う、かな」



好きに違いとかあるの?



「まあ、愛乃のためなら協力してあげるよ」

「やったー。ありがとう、律くん」