ラケットを使っての練習がメインになってきたころのある部活帰り。
男子と同じ時間に練習が終わるときはいつも穂香ちゃんを合わせた四人で帰っていた。
「こないだの練習もあって、ちょっとは上達したかも」
「ちょっとどころか、穂香ちゃんとてもうまくなってるよ」
それはいつもと同じ帰り道のはずだったのに。
前から違う学校の制服を着た女子高生が三、四人歩いてきた。ぶつからないように端によける。
「あれ、佐伯さんだよね」
すれ違う直前、その女子高生たちは足を止めて振り返った。
穂香ちゃんの知り合いなのかな。
けど、穂香ちゃんは彼女たちとは目を合わせようとしない。
その様子は仲のいい友達のようには見えなくて、穂香ちゃんの手を引いて先に行こうとした。
「何、無視ですかー」
とげとげしい言葉が穂香ちゃんに降り注ぐ。
「イケメン二人も連れてるとか、相変わらずだね」
男子と同じ時間に練習が終わるときはいつも穂香ちゃんを合わせた四人で帰っていた。
「こないだの練習もあって、ちょっとは上達したかも」
「ちょっとどころか、穂香ちゃんとてもうまくなってるよ」
それはいつもと同じ帰り道のはずだったのに。
前から違う学校の制服を着た女子高生が三、四人歩いてきた。ぶつからないように端によける。
「あれ、佐伯さんだよね」
すれ違う直前、その女子高生たちは足を止めて振り返った。
穂香ちゃんの知り合いなのかな。
けど、穂香ちゃんは彼女たちとは目を合わせようとしない。
その様子は仲のいい友達のようには見えなくて、穂香ちゃんの手を引いて先に行こうとした。
「何、無視ですかー」
とげとげしい言葉が穂香ちゃんに降り注ぐ。
「イケメン二人も連れてるとか、相変わらずだね」