「普通、男子と女子混合で試合なんてしないからね」
そうなんだよね。男子と女子とじゃボールの速さが違うから、私に理央のボールがとれるわけがないのに。それがわかってて、私のほうにボールを返してくるから。
本当に、理央の意地悪。
「理央、俺はこれがいい」と、律くんは理央に勝利のジュースをねだっていた。
「愛乃ちゃん」
小声で、穂香ちゃんが私に耳打ちする。
「やっぱり、松吉くんは好きな子に意地悪しちゃうタイプだと思うよ」
別れ際の穂香ちゃんの言葉の真意はわからなかった。
好きな子に意地悪しちゃったら、嫌われると思うんだけど。そう返す暇もなく、四人での自主練は終わりを告げた。
そうなんだよね。男子と女子とじゃボールの速さが違うから、私に理央のボールがとれるわけがないのに。それがわかってて、私のほうにボールを返してくるから。
本当に、理央の意地悪。
「理央、俺はこれがいい」と、律くんは理央に勝利のジュースをねだっていた。
「愛乃ちゃん」
小声で、穂香ちゃんが私に耳打ちする。
「やっぱり、松吉くんは好きな子に意地悪しちゃうタイプだと思うよ」
別れ際の穂香ちゃんの言葉の真意はわからなかった。
好きな子に意地悪しちゃったら、嫌われると思うんだけど。そう返す暇もなく、四人での自主練は終わりを告げた。