もしかして、こないだのことを気にしているのかな。
広い教室で近づく必要はないけど、机一つ分の距離がちょっともどかしかった。
「もう。先生どこいったのー」
静かな教室に廊下から女子が話す声が聞こえた。その話声は近くなって。
ガラッと教室の扉が開いてクラスの女子が二人入ってきた。
「あ、松吉君だ」
「勉強してるのー? そうだ、松吉君数学得意だったよね。先生いなくて、教えてくれる? 」
二人に声をかけられた理央は微笑んで答える。
「ごめんね、先約がいるからまた今度」
私のこと気にして断ってくれたのかな。いつもの理央なら教えてあげそうなのに。
「そっかー、残念」
彼女たちは沈んだ声を出す。
「理央」
理央の袖をそっと引っ張る。
「教えてあげていいよ。困ってるみたいだし」
今のところ私はわからない問題はないし。
理央の顔を見て頷く。
「わかった。いいよ、わかんないとこどこ? 」
広い教室で近づく必要はないけど、机一つ分の距離がちょっともどかしかった。
「もう。先生どこいったのー」
静かな教室に廊下から女子が話す声が聞こえた。その話声は近くなって。
ガラッと教室の扉が開いてクラスの女子が二人入ってきた。
「あ、松吉君だ」
「勉強してるのー? そうだ、松吉君数学得意だったよね。先生いなくて、教えてくれる? 」
二人に声をかけられた理央は微笑んで答える。
「ごめんね、先約がいるからまた今度」
私のこと気にして断ってくれたのかな。いつもの理央なら教えてあげそうなのに。
「そっかー、残念」
彼女たちは沈んだ声を出す。
「理央」
理央の袖をそっと引っ張る。
「教えてあげていいよ。困ってるみたいだし」
今のところ私はわからない問題はないし。
理央の顔を見て頷く。
「わかった。いいよ、わかんないとこどこ? 」