西田さんの車を見送り公園の中を通り抜け会社の正門へと向かう。いつも入り口に立っている守衛さんに挨拶し玄関ホールへ入ると「先輩、お帰りなさい」と受付嬢の晴海ちゃんに声をかけられた。
「ただいま」と答えた私の顔をジロジロと覗き込んだ晴海ちゃんに「何か良いことありました?」と確信を突かれた為「何もないよー」と答えているくせに、挙動不審者のような態度を取ってしまう。
「目が泳いでますよ?」
「そんなこと無いってば」
「今日って確か……」と独り言のように呟きパラパラとメモ帳を捲り確認する晴海ちゃんの手元には、来社したお客様に対応した際に確認した不在社員の予定が記されていた。
「日中、不在だった先輩に会いに来社した店舗店長に聞かれて、営業部に先輩の予定を確認したんですよねぇ。確かここら辺に……あった!」
晴海ちゃんのメモにはしっかりと大きな文字で「西田リュウと打ち合わせ」と記入されていた。
「西田リュウと打ち合わせだったんですね、そこで何かいいことでもあったんですか?」
「無いわよ、勘ぐり過ぎ。私は仕事で会っただけなんだから」
「そうかなぁ。私の勘、結構当たるんだけど」と、晴海ちゃんから疑惑の目が向けられた。
「ただいま」と答えた私の顔をジロジロと覗き込んだ晴海ちゃんに「何か良いことありました?」と確信を突かれた為「何もないよー」と答えているくせに、挙動不審者のような態度を取ってしまう。
「目が泳いでますよ?」
「そんなこと無いってば」
「今日って確か……」と独り言のように呟きパラパラとメモ帳を捲り確認する晴海ちゃんの手元には、来社したお客様に対応した際に確認した不在社員の予定が記されていた。
「日中、不在だった先輩に会いに来社した店舗店長に聞かれて、営業部に先輩の予定を確認したんですよねぇ。確かここら辺に……あった!」
晴海ちゃんのメモにはしっかりと大きな文字で「西田リュウと打ち合わせ」と記入されていた。
「西田リュウと打ち合わせだったんですね、そこで何かいいことでもあったんですか?」
「無いわよ、勘ぐり過ぎ。私は仕事で会っただけなんだから」
「そうかなぁ。私の勘、結構当たるんだけど」と、晴海ちゃんから疑惑の目が向けられた。