西田さんが回転すればフワリとシャツが動き、肌がチラッと見える。唇に手を添えカメラを挑発的に見つめる視線。
カメラマンさんからの指示に応え、クルクルと変わる西田さんの表情や仕草に釘付けになってしまった私は、これ以上直視していることが怖くなり視線を逸らす。
「最近のリュウは表情も豊かになって見る人を魅了するわよね。マネージャーのわたしが言うのもなんだけど、大人の色気も出て来たし余裕さえ感じる時があるし」
隣りで撮影を眺めていたマネージャーさんが独り言のように漏らした言葉だったが、私もその通りだと思った。
今までの西田さんの仕事ぶりをあまり知らない私でさえ、その魅力に惹き込まれそうになってしまうのだから。ずっと西田さんを見守ってきたマネージャーさんや、ファンの方達なら。その変化をもっと感じているのだろう。
「西田さんがイメージキャラクターになってくださり、我が社としても光栄に思います」
「こちらこそ、お話をいただけて感謝しています。実は御社との契約は、リュウの独断だったんですよ」
「そうなんですか? どうしてですかね」
「詳しいことは分かりませんが。いつもなら慎重に検討して契約判断をしているリュウが、御社からの依頼を聞いた時だけは二つ返事でした」
カメラマンさんからの指示に応え、クルクルと変わる西田さんの表情や仕草に釘付けになってしまった私は、これ以上直視していることが怖くなり視線を逸らす。
「最近のリュウは表情も豊かになって見る人を魅了するわよね。マネージャーのわたしが言うのもなんだけど、大人の色気も出て来たし余裕さえ感じる時があるし」
隣りで撮影を眺めていたマネージャーさんが独り言のように漏らした言葉だったが、私もその通りだと思った。
今までの西田さんの仕事ぶりをあまり知らない私でさえ、その魅力に惹き込まれそうになってしまうのだから。ずっと西田さんを見守ってきたマネージャーさんや、ファンの方達なら。その変化をもっと感じているのだろう。
「西田さんがイメージキャラクターになってくださり、我が社としても光栄に思います」
「こちらこそ、お話をいただけて感謝しています。実は御社との契約は、リュウの独断だったんですよ」
「そうなんですか? どうしてですかね」
「詳しいことは分かりませんが。いつもなら慎重に検討して契約判断をしているリュウが、御社からの依頼を聞いた時だけは二つ返事でした」