「うん。……あれ? 隆好、拗ねてるの?」
「別にー。仕事順調そうでよかったねー」
「なに、その棒読み感満載な言い方とわざとらしい作り笑い」
「優羽、すっごく楽しそうに話してた」
あら、図星だったのか。ソファの上で体育座りをして両足を両手で抱えちゃってさ。
ちっこく丸まってイジイジしちゃってて、態度に出過ぎだよ。
「俺が傍で聞いてるってのにお構いなしでさー。電話なのにめっちゃ笑顔だったし」
などとブツブツ言いながら口を尖らせ拗ねている様は、まるで子供みたいで。
そんな隆好が愛しくて、思わずソファに駆け寄り両手を広げ思いっきり抱きしめた。
「そんなんで誤魔化されないよ?」
「隆好、大好き」
「だから、そんなんで誤魔化され……」
何度も「好き」と囁きながら、無数のキスを贈る。こんなことを自分からしたことなどなかったから、恥ずかしいのに。
私からのキスに応えてくれる隆好が愛おし過ぎて、ずっとしていたい気持ちが勝る。
大丈夫。もしも裕隆さんが正式に社員になり双子だと知られ。隆好の正体がリュウだと判明してしまい社内中で混乱が起きても。
何があっても隆好から離れたりしないから。私が守りたいと思っているのは、隆好だけだから……。
「別にー。仕事順調そうでよかったねー」
「なに、その棒読み感満載な言い方とわざとらしい作り笑い」
「優羽、すっごく楽しそうに話してた」
あら、図星だったのか。ソファの上で体育座りをして両足を両手で抱えちゃってさ。
ちっこく丸まってイジイジしちゃってて、態度に出過ぎだよ。
「俺が傍で聞いてるってのにお構いなしでさー。電話なのにめっちゃ笑顔だったし」
などとブツブツ言いながら口を尖らせ拗ねている様は、まるで子供みたいで。
そんな隆好が愛しくて、思わずソファに駆け寄り両手を広げ思いっきり抱きしめた。
「そんなんで誤魔化されないよ?」
「隆好、大好き」
「だから、そんなんで誤魔化され……」
何度も「好き」と囁きながら、無数のキスを贈る。こんなことを自分からしたことなどなかったから、恥ずかしいのに。
私からのキスに応えてくれる隆好が愛おし過ぎて、ずっとしていたい気持ちが勝る。
大丈夫。もしも裕隆さんが正式に社員になり双子だと知られ。隆好の正体がリュウだと判明してしまい社内中で混乱が起きても。
何があっても隆好から離れたりしないから。私が守りたいと思っているのは、隆好だけだから……。