無事に家につき、順番にお風呂場へ。

それぞれ体を温めて、今はココア片手にリビングでまったり中。

あったかいって幸せ!


「モモって意外と大胆なんだな」


なんの脈絡もなく、聞きずてならない言葉を発する伊緒くんに私は目を剥いた。

大胆!?


「な、なにが!?」

「黒とか? その見た目でそんなの選びそうにないから」


ん? 黒って?

突然言われて、何のことかわからない私は、首を傾げたんだけど。

思い当たることがひとつだけ……。

さっきの私たち、雨で肌の色がシャツから透けて丸見えだったことを思いだす。

ってことは。

はっ!

思わず目線が自分の胸元へ……。

さっき脱いだ今日の下着は確か…………黒。


「や、やだあっ……」


それを見られたってことだよね。

うわあ……なんで今日に限ってそんなの着てたんだろうっ……!