しだいに子供心に深く傷つき、絵本と人形を友達にする
自閉的スペクトラムに閉じこもる子供になってゆく。
そんな時に救いの神は、いつも、兄ちゃんだった。

いつも、一緒に優しく遊んでくれる。
兄と一緒の時だけ、親は許してくれ、
次第に、その優しさに惹かれ、彼の胸の中で泣いていた。

「兄ちゃん、大好き」
「大きくなったら、兄ちゃんと結婚するの」
そう言いながら、兄を困らせてしまう。
でも、いつも一緒にいてくれる彼は優しく笑ってくれた。