『 兄 』という存在。

それは、わたしにとって、あまりに大きな存在だった。
そこには、沢山の叶えられない想いがある。

いつからか、兄妹のハードルを越えて、
憧れから異性への禁断の恋となってしまう。
そんなこと、けっして、許されないことだと分かっているはずなのに。

もちろん、プラトニックラブだけど……
でも、それって、わたしの初恋であることに違いはない。
その気持ちは、心の深いところで、少しずつ、大きくなっていた。