≪結衣side≫
広いお家の大掃除も終わり気付けば大晦日になっていた。
結「よし。出来た。」
私はみんなで食べられるように御節を作った。
みんなで過ごす初めての大晦日に少し胸がワクワクしている。
瑛斗兄と琉生お兄ちゃんは帰って来るかは分からないけど……。
大「すげー!おせち手作り?」
結「え?おせちって手作りするものでしょ??」
大「買ったやつしか食べたことねーから分からない。」
結「そうなんだ…。」
売ってるなら買った方が美味しかったかなぁ……。
大「うわ。うまっ」
結「大雅!ちょっ…つまみ食い!!」
大「いいじゃん。どうせあとで食べるんだし。」
結「そうだけど…」
大「伊達巻とかよく作れるな。栗きんとんって着色料とか入れるのか?」
結「伊達巻ははんぺんを使うと簡単に作れるし、栗きんとんはくちなしの実と一緒に茹でると色が鮮やかになるんだよ!」
私がそう言うと大雅兄は「すげー」とずっと言っていた。
結「来年は一緒に作ろう!」
大「だな!大学も流石に年末年始は休みだろうし!」
そう言われて気付いたが来年は大雅兄大学生なんだもんね。
季節ごとのお祝いとか普段の何気ないおしゃべりとかも出来なくなっちゃうんだよね。
私の胸が少しチクリと痛くなった。
大「ま、そんな顔すんなって!困ったことがあったらいつでも連絡してくればいいだろ?」
何かを察したかのようにそう言ってくれる大雅兄。
そんなこと言ったって寂しいもんは寂しい。
でも頑張ろうとしている大雅兄にそんなこと言えるわけない。
またしても泣きそうだ。
結「ちょっと顔洗って来るね。」
そう言って私は少し席を外した。
寂しい。
でも大雅兄を困らせたくない。
頑張って頑張って私も早く高校卒業して大雅兄について行きたい。
そう思った。
大「結衣大丈夫か?」
結「うん!大丈夫!ごめんね!」
大「大丈夫ではなさそうだけどな。」
結「あ、そろそろ瑛斗兄が出るテレビ始まるよ!行こ!」
私は話を誤魔化して無理矢理リビングへ連れて行きテレビをつけた。
そこにはいつもの瑛斗兄ではなく、芸能人としての瑛斗兄が映っていた。
やっぱり瑛斗兄顔整ってるなぁ…。
大「瑛斗兄の番組なんて興味ねーよ。」
と言って大雅兄はチャンネルをすぐに変えた。
結「あーもう!見てたのにー!」
私たちがテレビのチャンネルで言い合っていると玄関がガチャリと開き、琉生お兄ちゃんが帰ってきた。
琉「ただいま。」
結「あ、琉生お兄ちゃんおかえり!」
琉「シャワー浴びたらまた病院もどる。」
そう言って浴室へ向かう琉生お兄ちゃんはすごく疲れている顔をしている。
結「琉生お兄ちゃん大丈夫??」
琉「あぁ。大丈夫だ。大雅と結衣も大掃除したんだろう?」
大「うん。した。」
琉「じゃあ念のため聴診するから…」
結「大丈夫だよ!それより琉生お兄ちゃんが大丈夫?」
琉生お兄ちゃんはいつ倒れてもおかしくないくらいフラフラしている。
琉「とりあえず明日の午後からは休みだから。」
大「それまで体持つのかよ。」
琉「大丈夫。じゃあシャワー浴びてきたら聴診だけするからそのつもりで居て。」
と言って琉生お兄ちゃんは浴室へ行ってしまった。
広いお家の大掃除も終わり気付けば大晦日になっていた。
結「よし。出来た。」
私はみんなで食べられるように御節を作った。
みんなで過ごす初めての大晦日に少し胸がワクワクしている。
瑛斗兄と琉生お兄ちゃんは帰って来るかは分からないけど……。
大「すげー!おせち手作り?」
結「え?おせちって手作りするものでしょ??」
大「買ったやつしか食べたことねーから分からない。」
結「そうなんだ…。」
売ってるなら買った方が美味しかったかなぁ……。
大「うわ。うまっ」
結「大雅!ちょっ…つまみ食い!!」
大「いいじゃん。どうせあとで食べるんだし。」
結「そうだけど…」
大「伊達巻とかよく作れるな。栗きんとんって着色料とか入れるのか?」
結「伊達巻ははんぺんを使うと簡単に作れるし、栗きんとんはくちなしの実と一緒に茹でると色が鮮やかになるんだよ!」
私がそう言うと大雅兄は「すげー」とずっと言っていた。
結「来年は一緒に作ろう!」
大「だな!大学も流石に年末年始は休みだろうし!」
そう言われて気付いたが来年は大雅兄大学生なんだもんね。
季節ごとのお祝いとか普段の何気ないおしゃべりとかも出来なくなっちゃうんだよね。
私の胸が少しチクリと痛くなった。
大「ま、そんな顔すんなって!困ったことがあったらいつでも連絡してくればいいだろ?」
何かを察したかのようにそう言ってくれる大雅兄。
そんなこと言ったって寂しいもんは寂しい。
でも頑張ろうとしている大雅兄にそんなこと言えるわけない。
またしても泣きそうだ。
結「ちょっと顔洗って来るね。」
そう言って私は少し席を外した。
寂しい。
でも大雅兄を困らせたくない。
頑張って頑張って私も早く高校卒業して大雅兄について行きたい。
そう思った。
大「結衣大丈夫か?」
結「うん!大丈夫!ごめんね!」
大「大丈夫ではなさそうだけどな。」
結「あ、そろそろ瑛斗兄が出るテレビ始まるよ!行こ!」
私は話を誤魔化して無理矢理リビングへ連れて行きテレビをつけた。
そこにはいつもの瑛斗兄ではなく、芸能人としての瑛斗兄が映っていた。
やっぱり瑛斗兄顔整ってるなぁ…。
大「瑛斗兄の番組なんて興味ねーよ。」
と言って大雅兄はチャンネルをすぐに変えた。
結「あーもう!見てたのにー!」
私たちがテレビのチャンネルで言い合っていると玄関がガチャリと開き、琉生お兄ちゃんが帰ってきた。
琉「ただいま。」
結「あ、琉生お兄ちゃんおかえり!」
琉「シャワー浴びたらまた病院もどる。」
そう言って浴室へ向かう琉生お兄ちゃんはすごく疲れている顔をしている。
結「琉生お兄ちゃん大丈夫??」
琉「あぁ。大丈夫だ。大雅と結衣も大掃除したんだろう?」
大「うん。した。」
琉「じゃあ念のため聴診するから…」
結「大丈夫だよ!それより琉生お兄ちゃんが大丈夫?」
琉生お兄ちゃんはいつ倒れてもおかしくないくらいフラフラしている。
琉「とりあえず明日の午後からは休みだから。」
大「それまで体持つのかよ。」
琉「大丈夫。じゃあシャワー浴びてきたら聴診だけするからそのつもりで居て。」
と言って琉生お兄ちゃんは浴室へ行ってしまった。