「はぁ~、やっと昼休みだー」
長時間座り固まった体を伸ばしてほぐす。
「ゆーら、お弁当食べよ」
「うん!」
お弁当は、私が毎朝作っている。頭はいい來でも料理は苦手だから。
机の横に掛かっているお弁当を取り、席をたつ。
私たちはいつも空き教室で食べているんだ。
來が、人に見られていると落ちつかないとかで、空き教室がいいと言ってきたからだ。
まぁ、私はあまり場所は気にしないし、來と二人きりになれて嬉しかったけど、
今は、ちょっと別だ。
ドキドキし過ぎてなかなか、食べ進められないからだ。
それくらい、最近の來はおかしい。