「い、いい」


ぶんぶんと首を横に振り否定する。


 
「だーめ、逃がさないよ。俺ずっと楽しみにしてたんだから」


だが、私の腰に腕をまわし、抱き寄せてくる。


完全に密着した体に心臓が早鐘を打つ。



「で、でもほらまだプリン残ってるし、」


「うん、あとで食べな」


「い、今食べたい」


「だめ、今は俺が由良をたべる時間。」


私を食べる!?



食べられるの?わたし、


ひぃっ~、


「でも、私おいしくなっ、んっ、」


「もう黙ってて、」


いつもより少し低い声。


口を塞がれ何も言えなくなる。