「ゆーら、キスしよ」
今、私たちがいるのは学校の教室。
恥ずかしげもなく馬鹿げたこと言ってくるのは、私の彼氏の柏原來だ。
でも、そんなことを言ってくるのはいつものことでクラスの皆も、もう慣れっこだ。
私、佐々木由良と來は隣の席で、休み時間の度にくっついてくる。
「するわけないじゃん!」
その度、ドキドキする心臓が口から飛び出ないようにするのに必至だ。
「ふふっ、じゃあ家に帰ったらしようね。」
にこっと悪戯っ子のような顔で笑う來。
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