朝になった。巡視で、訪室した。
「おはようございます。」
「おはよう。」
「寝れた?」
「うん。ならよかった。」
「ありがとう。」
退室した。

夜勤が終わり、自宅へ帰った。
涼太との会話のやり取りが何度も思い出される。
『ダメダメ。諦めなきゃ。退院したら、また、会えなくなる。』
そう、何度も言い聞かせた。

次の日は、休み。
家にいても、モヤモヤする。
何の当てもなく、ブラブラとショッピングモールを歩く。何をみてもピンと来ない。