ザァーザァー
わたしの心みたいに雨降ってる日

わたしの大好きな人が
そばにいない。


「はぁ〜」

電気ついてる部屋にいるのに
心が滅入ってしまう。

いつもなら
2人でいるソファー

端っこに座って
彼が着ていたパーカーを羽織って
丸くなる。

いつもは
狭いソファーなハズなのに…


携帯を付けては消すの繰り返し。


「さみしいよ…」


誰もいない部屋
心の中からでてくる気持ちが
声になった。


-ピコン-


暗くなっていた画面には
彼からのメッセージ


『もうすぐ着くよ。』


わたしは起き上がり
音がする前に走り出す


-ガチャガチャ-


「おかえりぃぃ」

泣きそうになってるわたしの頭を撫でる
そのままギュッとしてくれる

「ただいま」

耳元で大好きな声で囁く

一瞬で
真っ暗闇だった私の世界に
灯りが点った。

やっぱり
1人より2人がいい。

今日くらいは
口に出してみようかな


「あのね…さみしかった」

フフっと笑う声がする
ポンポンって頭を撫でる

「知ってるよ」


意地悪な彼だ…
でも大好きな彼。