「運命の邪魔しないでよ。」

そう莉子ちゃんに言った海斗くん。

「はぁ？運命って認められたからって言って……これからもずっとそれ言っていくんでしょ？」

「うん。」

「はぁ……めんどくさい。認めなきゃよかった……」

めんどくさそうに言う莉子ちゃんに苦笑いする。

運命、って言う言葉は、信じてたけど……。

昔から“赤い糸”があるとは、思っていたし、運命もあると思ってた。

それが、海斗くんなんて……。
小さい頃の私は、予想もつかなかったと思う。

そう思うほど、私にとって、海斗くんと付き合えたことは、衝撃的だった。