「あいちゃんが1番釣り合ってるからっ……!」

嬉しい……。お世辞かもしれないけど……っ。

「やっと、信じてくれた?」

心配そうに顔を覗き込んでくる海斗くん。

「う、うんっ……!」

きょ、距離が近いっ……。
海斗くんは、意識してないみたいだけど……。

私、1人がドキドキしてるみたい……っ。

「ちょっと、距離が近い!」

莉子ちゃんの言葉に渋々といった様子で離れていった海斗くん。

た、助かった……っ。

あの状況が続いてたら、ドキドキしすぎて、どうにかなるところだった……っ。

心の中で密かに莉子ちゃんに感謝した。