結局、私は本題を伝えるのに必死で、せっかく健二さんと初めて会話できていると言うのに、近況報告やこちらの思いなど、何ひとつ話すことができなかった。
ただ、健二さんも、私の言葉に相槌を打つばかりで、御自身のことをお話してはくださらなかったので、この件に関してはおあいこかな?と思う。
歓迎会に行ってもいいかどうかを問いかけた私に、健二さんは、
『貴女が行きたいと思うなら行くべきです。でも、嫌ならちゃんとお断りしてください。俺は日織さんの意思を尊重します』
とだけ答えてくれた。
それは投げやりな感じの言い方ではなくて……本当に私自身に決断を委ねてくださっているのが分かる口調だったので、私は素直にうなずくことが出来た。
「では、せっかくなので行って参りたいと思います」
深呼吸をしてそう言うと、『分かりました。行くからには目一杯楽しんで。《《係長さんによろしく》》ね』と返事があった。
ただ、健二さんも、私の言葉に相槌を打つばかりで、御自身のことをお話してはくださらなかったので、この件に関してはおあいこかな?と思う。
歓迎会に行ってもいいかどうかを問いかけた私に、健二さんは、
『貴女が行きたいと思うなら行くべきです。でも、嫌ならちゃんとお断りしてください。俺は日織さんの意思を尊重します』
とだけ答えてくれた。
それは投げやりな感じの言い方ではなくて……本当に私自身に決断を委ねてくださっているのが分かる口調だったので、私は素直にうなずくことが出来た。
「では、せっかくなので行って参りたいと思います」
深呼吸をしてそう言うと、『分かりました。行くからには目一杯楽しんで。《《係長さんによろしく》》ね』と返事があった。