それから私たちは屋上へ着いた。
「わぁ!!見てみて久遠くん!空がとっても綺麗だよ!!」
「そうだな」
「ふふふっ。これならお弁当も美味しく食べれそう」
それに、久遠くんと一緒に食べれるから、きっといつもの倍美味しいよね!
「久遠くん、それだけで足りる?」
久遠くんはクリームパン1つを無表情に頬張っている。
「ん」
「ほ、本当かなぁ?久遠くん細そうだしっ……よければ、私の卵焼きとタコさんウインナー食べる?上手に焼けたんだっ……!」
「え?いいのか?」
「うん!もちろんだよ!!」
今日はラッキーなことに、我ながらとっても上手にお料理できたっ……!!
もしかしたら、こうやってお昼を一緒に食べれるからだったのかなっ……!?
「……じゃあ、もらう」
「あっ……えっと……お箸っ……」
「そのままでいい」
「へっ!?」
まさかの回答に変な声が漏れた。
「わ、わかったっ……!は、はいあーん」
「……!めっちゃうまい……」
「本当っ……!?よかった……!今日は、いつもよりうまく巻けたんだっ……!!」
「天音はすごいな」
よ、喜んでくれてよかったっ……!