「花!!!」


ぱぁぁっと、笑顔になった先輩。


4ヶ月前だったら絶対こんな笑顔見れなかったのに、


すぐにこっちに駆け寄ってくる先輩。


「ねぇ、今名前で呼んでくれたよね?もう一回言って、」


いざ言われると、

「ぅ、、、み、雅先輩」


今まで先輩って言っていたから、慣れなくて恥ずかしい



ぎゅっ、


「あー、可愛いー、卒業したくねぇ」


「ふふ、卒業おめでとうございます。」


抱き締められ、先輩の匂いで一杯になる。


落ち着く匂い。


「大学、頑張っていくから、もう一回呼んで、」



あの日以来、素直に何でも口にするようになった先輩。


甘々で、たまに窒息してしまうくらいの愛をくれる先輩。


そんな先輩だから、きっと離れても大丈夫だって思わせてくれる。

さっきの不安な気持ちなんて忘れさせてくれる。