「懲りないねー花」




「なにが?」



「なにが?って、先輩追いかけるの、」


ため息を吐きながら言ってきた親友の成瀬葵(ナルセアオイ)ちゃん。



「えー、だって先輩への愛は無限だから!」


「はぁ、健気だこと」


かわいそうに、とでもいうかのように額に手をあてている葵ちゃん。




「でも、先輩全然なんでしょ?」


「んー、まぁ」



葵ちゃんのいう通り先輩は全然私に振り向いてくれそうにない。




「私さ、イイコト思いついたんだけど、」


まるでこれからイタズラでもするかのように楽しげな顔をする葵ちゃん。




イイコト?



「あのね______」