放課後。

教室にはすでにまばらにしか人がいない。


「直、今日はすぐ帰る?」

「ごめん。今日は寄って行くとこあるから先帰って。」

「りょーかい」

私はかばんに荷物をまとめて教室を出た。



帰りの電車はラッシュでもない限りすいていることが多い。

私は適当な場所に座ると、手帳を開いた。


合コン、いつにしようかな。

つか、誰とやろう…

ほのかのバイト先にいい人いないかなー…


またぼんやりしていると、車内アナウンスが、地元駅への到着を告げた。