ベッドの上には開いた手帳。

それを見ながらベッドに横になった私は、里美に今日の報告をする。

「合コンメンバー決まったよ♪」

電話の向こう側では里美が

「えーっ!みちるすごい!!あんたにしてはめちゃくちゃ行動はやいじゃん!」

と喜んでいるんだか馬鹿にしているんだかわからない声をあげている。

「私だってやるときはやるよー!気合い入ってるしねっ」

「確かに今回の合コンでうまく彼氏作れたら、高校生活も華やかになるよねー」

「そういえば、里美は春高(バレーの大会)目指すんじゃないの?彼氏いなくても充実してるじゃん」

「うーん…うちのチーム最近みんなやる気なくてさ。私も気合い入んないんだよね。だからそういう時こそ、愛しい彼氏の優しい応援でしょ!」

「確かに!やる気でるかも」

「ね!いつも優しいダーリンは、私が悩んだり落ち込んだりしたときは、いつでも駆け付けて、24時間いつでも、どんなときでも、励ましたり、愛の言葉を囁いたりしてくれるの」

「それ人間じゃないじゃん!」

里美と私は笑いながら電話を切った。

すっかり遅くなっちゃった。ほのかと美菜子には明日あってから話そう。

もう日付が変わってしまった。はやく寝ないとまた明日も遅刻しちゃう。

私は電気を消すと、手帳もそのままに眠りについた---。