「三保くんと知り合いっすか?」
「あ……高校の後輩です」
「そうなんすか。じゃあ会いますか!!」
「えっ!?」
宍村さんは何処かに電話をし始め
「ちょっ……いいですから!!」
俺では止められず
「……敷島先輩。お久しぶりです」
「まじで郁也なんだな」
郁也が現れた
「先輩がここ就職するって知って驚きました」
「……時雨がここ勧めてくれたんだ」
「……国光先輩が」
郁也は泣きそうになりながら
「敷島先輩……今どうしてますか?」
「……どうって就職した所だけど」
「首輪付いているあたりまだ番は居ないんですよね?」
「それが?」
「もしかしてまだ永和のこと……」
「ちげぇよ。俺には今大切な人が居るから」
俺の返答に明らかに気落ちした