「先輩は謹慎開けたら学校行きますか?」

「……どうしようかな」

「もし、可能ならもう少しだけ行くの待ってくれません?」

「何で?」

「もう少しで片が付くんです」




何の?




「先輩、オメガだからって自分を否定しないで下さいね」

「は?」

「悪いのは自分をコントロール出来ないアルファであり、あいつです」





そんなこと言われた事無かったな


周りは皆誘惑したお前が悪いと口を揃えて言うから





「ひさは優しいな」

「いや、事実を言ってるだけで」

「もう大丈夫だから」






永和が居てくれるそれだけで俺は良いんだ






そう思ったのに幸せというものはそう長続きしないもんだ







1週間後、謹慎も開けて永和から学校に行っても良いと言われて

登校してみれば






「え?転校?」






幹人は転校して居なくなっていた