「ひさ……」

「はい」

「やっぱり抱いて」

「……人の話聞いてますか?俺は」

「分かってる。分かってる上で抱いて欲しい。俺を永和でいっぱいにして」

「……」




あいつの感触を消したいだけじゃない

永和を俺の体が求めてる





「せんぱっ………落ち着いて」

「ひさ……」

「匂いがっ……」






永和に少しずつ余裕が無くなって来た

恐らく俺のフェロモンの匂いにやられ始めてる





「はるせ……ん」

「黙って」



俺は永和にキスをした


これがスイッチとなり





「……止めてあげませんからね」

「うん……良いよ。ひさ……」

「先輩……好きです……守れなくてごめん…」

「いい……永和が悪い訳じゃねぇ。俺が弱いから」





永和は激しくも優しく俺を抱いた





「ひさ……んっ……」

「春先輩」

「好き……ひさのこと好きだよ」

「……ずるい」







あぁ、好きな奴に抱かれるってこんなに幸せなんだ

暖かい……

心が満たされる