痛ってぇ……っ


本気で俺が嫌がる事を永和はしない

それなのに噛むことを辞めない





少ししてようやく離れた永和に

出ない力振り絞ってビンタした




「………修吾さん、先輩のこと頼んだ」

「かしこまりました。春様オメガの医者を待機させております。こちらへ」





春永を連れて行った男が戻って来て俺も連れ出した






永和は一切俺と目を合わせなかった









幹人に再会したことよりも

襲われかけたことよりも





永和に無理やり首を噛まれたことの方がショックだった