中間試験も最終日

あと3教科で終わる




試験中は死語厳禁で学校は静かだ




その沈黙を破ったのは




「失礼致します」

「誰ですか!?部外者は立ち入り禁止です!」






1人の男






「申し遅れました。私三保修吾(しゅうご)と申します。息子がお世話になっております」






そう、郁也の父親の修吾さん





「親父……なんで学校に」

「お前には用はない。永和様緊急のご連絡があり直接参りました」





教室は突然現れた修吾さんにざわつき

加えて俺を様付けで呼ぶから更にざわついた






「………悪い。試験中で携帯切ってたからな」

「彼が現れました」





名前を出さないが瞬時に幹人のことだと察した