「……そうか」

「はっきり言いますね。

先輩、あなたは俺の運命の番です」

「はぁ!?」

「直感で分かるんです」




敷島先輩は大きなため息をついた




「運命とか馬鹿じゃねぇの?」

「え?」

「運命だからお前の番になれ?

アルファ様はオメガの人生狂わせるのは得意だよな」

「………」





何も言い返せない

確かに番なることはオメガにとっては一生ものであり

アルファと違いもう二度と別の番を作ることは出来なくなる







「アルファの方がよっぽど本能に従ってて

人間というよりもはや動物だろ」

「おい、春」

「……なのにオメガは人間として扱われねぇ。ふざけんな」