「あの……先輩の大切な人ってどんな人ですか?」




永和のこと忘れたいというからには

恋人なんだろうけど……



「俺の命に変えてでも大切にしたい人」





それほど好きな相手なんだ……

本当に永和のこと忘れたいのか……






「……郁也」

「………っはい」

「泣くなよ」

「だっで…」






何であんなに想い合っていた2人が結ばれなかったのか納得出来ない






「これだけは言える。永和のおかげで俺幸せなんだ。かけがえの無い人にも出会えたんだ」




先輩の笑顔にああ、本当に永和から離れるんだと分かり

何も言えなくなった