俺が助けて貰いたかったのは

敷島先輩を永和の会社に就職させること



勿論、永和は知らないし

敷島先輩も知らない



それでも会社に居てくれたらいつかはお互い会えるかもしれないし

更に守りやすくなる

だけど俺から唐突にここで働けとは言えない

だから




「俺が勧めたら良い訳?」

「はい。お願いします」

「分かった」





こうして国光先輩の手助けもあり

無事に敷島先輩が就職してくれた





俺と会うのは誤算だった




そもそも説明は他の人がするはずだったのに

緊急の仕事が入りそっちへ回され暇そうな俺になってしまった