冷や汗がたらりと垂れる。
「お、また人見知り発動?つか、存在消すなよ」
「な、な、なんで……」
「ん?さぁ、なんでだろうね?」
恐る恐る顔を上げると、やっぱりそこには清瀬くんがいて。
ニッと満足げに笑うその表情には、とってもとっても見覚えがあった。
や、やだ。
やだやだやだやだ。
一気にクラスメイトの視線が集まっているのがわかって、緊張のあまり首を横に振ることしかできない。
「望月センセー。俺この子とがいいんだけど」
「……清瀬お前なぁ。立候補他にたくさんいるだろう?み……月島イヤそうだけど」
わたしのこの性格を知っているアキちゃんが、助けようとしてくれている。
副委員長なんて、できるわけがない。
それ以前に、清瀬くんと一緒にいたくないよ。
さっきから女子の視線が……痛い。