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「はーい、席に着けー」


たったそのフレーズだけで、ものすごくドキッとした。


あのまま家に帰ってからも、わたしの考えがそんな簡単にまとまるわけもなく。

気づけばもう次の日になっていて、気づけば目の前には担任であるアキちゃんが立っていた。


「今日の1限のHRは委員を決めるぞー」


教卓の前に立っているアキちゃん。


昨日も見ているはずなのに、その光景が新鮮で、眩しくて、ずっと見ていたいと思ってしまう。


あぁ、ダメだ、重症……。


やっぱりアキちゃんはカッコよくて、この想いを諦められる気がしない。


「じゃあまずクラス委員長だな。誰かやりたい奴……って、いるわけないか」


推薦でもいいぞー、なんて、教師としてのアキちゃんはどこか気怠げな雰囲気。

それがまたいい、なんて言ったらアキちゃんは怒るかな。