もう、なんなの……!
あんなところでアキちゃんに告白したわたしもわたしだけど。
でもだって、あんな時間まで人がいるなんて思わなかったし……って。
学校の玄関を出たところでふと立ち止まった。
……そうだ。
清瀬くんに振り回されて忘れちゃってたけど。
「わたし、またフラれたんだ」
急にその事実がズシンと重くのしかかる。
もう告白もフラれるのも3回目だから慣れてる。慣れてる、けど。
いつまで経ってもアキちゃんはわたしを女の子としては見てくれないという現実に、明日からどうしたらいいか考えてしまう。
だって、アキちゃんは今日からわたしの担任。
好きなのを諦めようにも、毎日学校に行けば好きが溢れる自信しかない。
「あ〜。どーしよう〜……」
ひとりで悶々と頭を悩ませながら、わたしは帰路についた。