目が冴えるような
真っ赤な着物に
真ん丸大きな目、
前髪パッツンの
ショートボブ。


人形かと思った。


そんぐらい
あいつは綺麗で
凛としていた。


「綺麗〜!」

だの

「可愛い〜!」

だの

「すげ〜!」

だの

誉め言葉が殺到する中、
俺だけは
なんて気取ったやつだと
眉間に力を入れた。