まさかの告白に
俺はどうしていいのか
全くわからず
ただ交互に兄妹を
見ていた。


兄貴を見つめるあいつ。

俺をからかうように
笑うあいつの兄貴。


「はいはい、邪魔者は退散しますよー。」


片手を軽くあげて
あいつの兄貴は
そそくさと出て行ってしまった。



「……」

「……」



沈黙の重たさに堪えきれず
頭をフル回転させて
話題を変えようとする。


や、やっぱ
漫画の話しかねぇよな。


俺が話し掛けようと
口を開けた瞬間、
あいつは突然立ち上がり
俺の横に
ちょこんと座った。



俺を見つめる大きな目。



ちくしょーー!

可愛いじゃねぇか!!