俺の声に
ゆっくりと顔を向ける。

そして無言で
あのでっけー目で
俺をじっと見入る。



「あたしに言ってんの?」



たっぷりと
沈黙を味わったあとの
この発言。


他に誰がいんだよ!

俺の独り言にする気か!

あんなでけぇ独り言
言ったことないわ!


なーんて突っ込みは


ああ、そうだね。


と流されそうだから
頑張って飲み込んだ。


ただ黙って頷いた。