お母さん、私が小学校にあがってすぐ、お父さんと離婚して一人で私たち3人を育てる事を決めた貴方を尊敬していいます。
今ならそう思えるのに、私は全然いいこじゃなかったですね。ごめんなさい。
5年生になった時、私は万引きで捕まりました。
あの時はごめんなさい。あの時、『育て方を間違えた』と言いましたね。
でも、それは違います。きっと、私が元々欠落していたんだと思います。
万引きをした理由を、どうしても欲しかったからとか、寂しかったからとか、構って欲しかったからとか、色々言われました。
でも、本当の理由はわかりません。ただ、そうしたかったからしただけです。
これはきっと私に欠陥があったからでしょう。決してお母さん、貴方のせいじゃありません。
貴方は立派な母であり、立派な人です。自信を持ってください。

私が中学1年のとき、離れて暮らすお父さんが事故を起こしたと連絡がありましたね。
私はあの時、正直よくわからなかった。兄が先生に色々と聞いていました。大人だと思いました。
そして、私には兄がいてよかったと思いました。私に兄をくれてありがとう。
あの時、お父さんの借金や、色んな事が発覚して、私はよくわからなかったけど、お母さんが叔父さん達に色々言われて辛い思いをしたと思います。
貴方はとても苦労をしました。なのに、いいこでいられなくてごめんなさい。
中学生になった私は反抗期だったのか、自立することを強く望んでいました。進学もせずに家を出ることばかり望み、考えていました。
なぜだか、私はそうしなければならないと思っていました。決して貴方を嫌っての事ではありません。