「優っ……なんでここに?」
「残業だって言ってたから、迎えに行こうと思って」
「………本当にそれだけ?」
私は、優の口から何を聞き出したいんだろう。
何を言って欲しくて、
そんなことを言ったのか──
「……嘘。心配だったから」
「っ、」
「またアイツに触れられてるんじゃないかって」
もうこの優しさに溺れては
イケナイのに。
前を歩いていた優が振り向くと
「華にはもう…怖い思いをさせたくないんだ」
(あっ……また──)
とても切なげに
苦しそうに顔を歪めてた。
胸がキュッと締め付けられる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…