2人は結構飲んだ。昨日以上にいろいろ話をして楽しかった。屋台には他の客がいなかったので、気兼ねなく話すことが出来た。今日子はこの時間が終わらなければいいのにと思うのだった。
「そろそろ帰りましょうか、送りますよ。それともそこの公園で少し酔いを醒ましてからにします? 」
2人は公園歩を歩いた。夜景がきれいに見える海浜公園だ。
「鳴海課長、今日化粧いつもと違いますね。リップも。洋服も雰囲気が違う。僕の為ですか? それだと嬉しいです・・・」
山田は今日子の頬に手を当て、キスをした。今度は唇に・・・
「山田君・・・まっ・・・待って・・・勘違いしちゃう・・・」
「勘違いじゃないです。僕は鳴海今日子さんが好きです。営業部に来てから毎日見ていました。仕事に対して真剣で、誰に対しても平等で。でも、可愛い面もある。バッグに入っている小物。かわいいものも結構好きですよね。僕はそんなギャップが見え隠れするあなたにひかれたのです。本当は可愛い人。毎日どんどん好きになりました。僕のこともたまに見ていてくれたでしょ。意識していました。だから、勘違いじゃないです。僕と付き合ってください。」
「何言ってるの、17歳も違うのよ。姉弟でも通らない。下手したら親子・・・私はオバさん。太ってもいる。可愛くなんかない。」
「歳なんて関係ないです。歳のこと考えないで・・・可愛いですよ十分。」
そう言ってまたキスをした。
今日子はフワフワしてきた。山田君・・・キス・・・うまい・・・
「これから僕のマンション来て。いいでしょ。」
今日子は拒まなかった。あー何年ぶりだろう。大丈夫かな~
手を繋いで山田のマンションに行った。
山田はやさしく今日子を抱いた。今日子はこの上なく幸せだった。