「は、い……」


先生に手を引かれ、ベッドから降りるとリビングに向かう。


「準備するから、ソファーに座っていて下さい」
「あ、すいません」
「謝る事なにもないですよ」


ソファーに座ると、カレーを温める先生。


「これ、凄く美味しそうですね」
「あ、ありがとうございます……」


シンプルなお皿に盛られたカレーが、ふたつ並んでテーブルに置かれる。


なんだか、新婚さんみたいで幸せだ。