緩やかな時間を満喫しているうちに、空が薄暗くなって来た。


「そろそろカレー作るので、寝てても大丈夫ですよ?」
「くるみと居るのに寝るなんて勿体ないでしよ」


甘い時間。


カレーを作る姿を嬉しそうな顔で眺めている先生。


「失敗したらすいません……」


先生なら許してくれると理解しながら謝った。


「失敗しても良いんです。
くるみが作ってくれる事が嬉しいのですから」


ひとつひとつの言葉が甘くて、もっと、欲しくなる__