本当は嬉しい。

凄く嬉しい。


なによりも優先される事は心地良いけど、先生の事も考えたい。

まあ、先生と同棲している私が出来る事なんて少ないが、

手を繋いで歩いている所なんて見られたらお終いだ。


そう思った瞬間だった。


私の手を握り締め歩き始める先生の手を振り解こうとしたが、上手くいかない。


結局、先生のペースに乗せられてしまう。


ズルい。


手を繋いでいる時間が長くなる程に振り解けなくなってしまう。